2020/12/31
最近、老人性の変化がとみにひどくなって困る。
「先生、これお願いします」と、診察室で書類を渡され、わかりました、と受け取り、忙しい時は、後でメモに記載しとこうと思いつつ、昼休みごろになると、はて、この書類誰からもらったのだったかとか考えてしまう。顔は思い出せるのに、名前がなかなか出てこないので来院者リストを見返している間に、次の用事を慌てて思い出す始末。書類の山を引っ掻き回していると、昔買った本が出てくる。しかも2冊。またやっちまった。
話がクドくなる。あれ、この話前にしましたっけ?そうですよね、ほんとにすみません。などと言いつつ、脇のあたりに嫌な汗をかいている。まあ、最近は汗をかいても臭いにおいはあまりしなくなった。どちらかというと浜辺に打ち上げられた流木みたいな匂いだ。加齢臭でないだけまだマシかもなどと思いつつ、ぼんやり眉毛を撫でていると、途方もない長さになった白髪眉毛が飛び出してきてギョッとする。鏡を見ながらハサミで切ろうとするのだが、老眼で距離感が掴めずハサミは空を斬るばかり。
先日、免許更新に行って、次に更新する時は65かよと考えるとますます気分がどんよりしてくる年末でございました。